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「障害者権利条約」と「命のことづけ」

イエローリボンパートナー

社労士事務所クローバーは<イエローリボン>の取り組みを応援する「イエローリボンパートナー」に参加しました。

<イエローリボン>運動は「障害者権利条約」の実施を通し、障害のある人びとの社会参加の推進のため、日本障害フォーラム(JDF)が提唱している運動です。

「障害者権利条約」と Nothing about us without us

障害者権利条約」は、2006年の第61回国際連合総会において採択され、日本では2014年に締結されました。

この条約では、障害のある人もない人も同じように、好きな場所で暮らし、行きたいところに行けるといった“当たり前”の権利と自由を認め、社会の一員として尊厳をもって生活することが目的とされました。

そして、世界盲人連合会会長のキキ・ノルドストロームさんの語った“Nothing about us without us”(私たちのことを、私たちをぬきに決めないで)が重要な言葉とされています。まず当事者の意見を聞くことが重要とされたのです。

命(いのち)のことづけ

今年(2021年)3月11日で、東日本大震災からちょうど10年になります。

東日本大震災の時の障害者の様子が、ドキュメンタリー映画「生命(いのち)のことづけ」に描かれています。

障害の有無を問わず、被災された方は、震災とその後の10年間、大変な思いをされて生活されてきたものと思います。お見舞い申し上げます。

東日本大震災における障害者の死亡率は、住民全体の死亡率の2倍以上だったそうです。「命のことづけ」はなぜ障害者の死亡率が2倍以上になったのか、被災者のひとりとしてその真実を知りたいとのナビゲーションで始まり、津波や火災からようやく逃れた障害のある人たちを待ち受けていた、苛酷な日々が紹介されていきます。

避難所で、精神の障害をもつひとが出ていけと蹴られたり、親子ともに罵声を浴びせられたり、避難所にベッドがないため16日間車イスにすわり続けるしかなかった様子や、避難所で生活できないため、壊れかけた自宅にもどったり、車の中で過ごさざるを得なかった現状などが伝えられています。また避難所を出て仮設住宅に移ってからの苦労も描かれています。

この中で、障害のある被災者が感じたことが率直に語られています。障害のある人もない人も、ともに生活しやすい、災害に強い社会をつくる重要なヒントになると思います。

行政の担当の方には、ぜひ障害のある被災者の体験を聞きながら、皆のくらし易い社会を築くため、今後の災害対策に役立てていただけたらと思います。

参考とさせていただいたホームページのご紹介

イエローリボン  JDF 日本障害フォーラム ホームページ → 

障害者権利条約  NHKハートネット ゼロから知りたい障害者権利条約 → 

命のことづけ   「生命(いのち)のことづけ」特設サイト 

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